IM…Instant Messaging (8/25/99)
IM (Instant Messaging) が大流行です。Instant Money
と呼ぶ人もいるくらい、そのビジネスとしての将来性が買われています。しかし、この一見、電子メイルとさほど大差ないこのサービスが、なぜここまで注目されているのか。自分が日常的に米国で使っている印象も含めて。。
メッセージング業者は何を目指しているか?
なぜこんなに業界はIMに注目しているのでしょうか。金儲け?いえ、IMのソフトは無料で配布されていますし、アカウント登録も無料。つまりユーザは一切お金を払う必要はありません。ですから、ユーザーからの収入は目当てではないのです。
では何を目指しているのか。私は、(場合によってはポータルとしての)「ブランド」の確立。もっといえば、ブランドによる広告収入を目指したビジネスととらえています。
米国事情
この業界、今のところのスタンダードは間違いなくICQです。ユーザ数、1500万以上と言われています。ICQはAOLに吸収されましたから、AOLのメッセージングと合わせると、3000万とか4000万のユーザをもったコミュニティということになるのではないでしょうか。ちょっと前の数字なので、現在はもっといってるかもしれません。
1日でやり取りされるメッセージの数は数億。いろんな業者が、うちはこんなにたくさんのメッセージ、うちはこんなにたくさんのユーザ。とこぞって宣伝しています。
先日遅ればせながら、MSNも参入しました。しかもAOLメッセージングハッキング付きのインプリメントで物議をかもしています。
広告を出したい側にとっては数の論理は第1優先です。見てもらってなんぼのもんですから。あそこにだせば。。というブランドイメージを確立する。これがメッセージングビジネスの目的です。
米国で暮らしていると、その辺の学生はもとより、本当に普通のおばさんやおねえさんもメイルアドレスをもっていることに驚かされますが、それに追いつくような勢いで、ICQの番号も普及しています。あなた何番?とパソコンに全然詳しくないインドネシア人からも聞かれました。
これ、本当に便利なんです。使い方としては今の若い人たちの携帯やPHSと同じ。今何してる?から、今日は何時にどこそこで。あいついまどこ?そんな感じです。
私も隣に住んでる学生の友達からよくICQが飛んできます。あいついる?どこいった?
この普及の仕方の背景には、「常時接続」があります。つまりアメリカでは、電話は基本的に定額使い放題なので、24時間ではないにしても、時間を気にせず数時間接続する、準常時接続のユーザは結構多いのです。
日本にいるとテレほーだいでもない限りは電話代はけっこう気になります。日本人的な「節約」の概念も手伝って、できるだけ無駄なく、必要最小限の接続で。という意識が働きます。これではメッセージングはあまり使い勝手はよくありません。
日本でも?
というわけで、日本がアメリカ同様にメッセージングがブレイクするとはまだまだ思えませんが、何らかの形で準常時接続に近い形態が実現できれば、、という気がしています。なんらかというのは、たとえば携帯、PHS、パケット従量課金なども含めて、接続時間を気にしないで済む形ということです。
もう一つ、全然違うビジネスの形としては企業内コミュニケーションのひとつという見方もあるでしょう。日本でも、なんでしたっけ、
IPメッセンジャーでしたっけ。あのLAN内でメッセージングするツール、大流行してる?しました?よね。
富士通などでは、あれのせいでむだなおしゃべりが増えるので使用禁止のおふれ。とか。
まぁ、しかし、電子メイルだって、最初は、あんな無駄話の遊び道具、といわれたものです。ユーザの使い方が熟成してくれば、企業内での利用価値もずいぶんあると思います。これは企業内のシステムインテグレーションの道具という見方でしょうか。
閑話休題
アメリカでフリーPCが出現して以来、エンドユーザにとってのパソコンのハードの価値というのは限りなくゼロに近くなりました。もはやハードを作っても商売にならない時代に突入しつつあります。しかしコストはかかるので、これをどこで吸収するかというと、広告料だったり、プロバイダの接続料だったり、クレジットカードのノルマだったりするわけです。
メイルもフリーが横行して、もはやメイルサービスではプロバイダ業は成り立たなくなってきています。
そういった金の流れが変わってきているというビジネスシフトに直面しているわけですが、逆にいうと、広告料などの、新しい形の収入を増やすための工夫というのがどんどんなされています。それがポータルであり、メッセージングやフリーメイルであると、私はそういう見方をしています。
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