Survival (11/17/98)
アメリカの学期制度
私の通っている大学は「セメスター制」という制度を採用しています。1年を春学期、秋学期の2つに分ける方法です。アメリカの多くの大学が、このセメスター制、または、「クォーター制」を採用しています。
セメスター制… 秋学期(8月〜12月)、春学期(1月〜5月)
クォーター制… 秋学期(9月〜12月)、冬学期(1月〜3、4月)、春学期(3、4月〜6月)
どちらも、夏休みはたっぷり、3ヶ月強はあります。実際は夏にも集中講座と称して、授業を取る人も多いですが、まぁ、学校運営としては、いわゆる「バケーションシーズン」です。
このセメスターの制度ですが、自分の体で体験してみて、ようやくその意味といいますか、「のり」がわかってきました。
サバイバルレース
学期中は、みは本当によく勉強します。土日も、夜も昼もありません。さながら生き残りゲームです。授業のコマ数自体はおおくありません。大学院クラスになると、普通4クラス。1クラスで大体、1週間に100分授業が2回あります。
100分×2×4 = 800分 = 13時間20分
月〜金 5日間 平均 2時間40分
なんだ、たかだか、1日3時間弱です。しかし、これで移民局が正式に認める「フルタイム」です。つまり、世間からは「めいっぱい」だとみなされるわけです。
日本の大学とは全然ちがいます。まず、宿題の量。1回の授業で、教科書は30ページや40ページ、軽く進みます。どの授業も大体2週間に1回程度のレポートを求めます。ものによっては、20ページというのもあります。試験は全体を通して大体3回あります。1ヶ月に1回程度行われる計算です。
成績というのは、それらの試験の点数、宿題の点数からほぼ機械的に計算されます。教授の主観を入れるのは、フェアではないし、学生からのクレームの元ですので、タブーです。10%から30%の
perticipation
ポイントを採用する先生もいますが、それ以外は機械的なスコアから換算します。
卒業時には、GPA(平均点)が問われます。これが、B(つまり80点以上)ないと修士課程は卒業できません。
ですから、みな試験の点数、宿題は真剣そのものです。真剣がゆえに、宿題代代行業、試験代行業のブラックマーケットも盛況のようです。もちろん見つかれば即刻退学でしょう。
夕方早く引けるとはいえ、人によっては図書館の締まる夜中まで。朝も早くは7時くらいから、みな勉強しています。土日はさすがに学校には人はまばらですが、話しをしていると、休み中もそうとう勉強している風です。ほんと、つくづくよく続くなぁと感心しています。
日本人は、(他のアジア諸国も?)小学校から、1日6時間とか朝から夕方まで授業を受けるのに馴れています。給食の後の授業なんて、どうせ眠くてあまり耳には入ってきません。:-)
けれど、毎日毎日、月曜から土曜まで、毎日授業を受けていると、チリも積ればで、なんかできたような気分になりますし、実際、じわじわ力をつけてくるように思えます。
この「枠」とか「ペース」を与えられることに馴れきっている日本人の私は、当初、このサバイバルゲームに相当困惑しました。次になにをしていいかわからないし、要点もよくわからない。授業の内容云々ではなくて、その要領と申しましょうか、制度と申しましょうか。。。まぁ、そんなことをいっていてもと開き直って、とにかく思い付く方法はすべて試してみる、だめならやり直す、そんな繰り返しです。^^;
バケーション
しかし、まぁ、この学期制度が物語るように、この欧米の文化というのは、短期決戦型なのかも知れません。「バケーション」は日本語では「(長期)休暇」ですが、これの概念も言葉のイメージ以上の違いがあります。日本でいえば夏休み。しかし、日本だと、学期をまたがっているせいもあって、やれ宿題だ、レポートだ、、これは本当の意味でのバケーションではありません。
こちらでは、学期が終われば全て終わりです。:-)なぁんにも考える必要はありません。翌学期のスケジュールだって、事前の学期中に済ませてしまいます。なにより、FINAL(期末試験)が終わると、行方をくらます教授がいるくらいです:-)
まぁ、教授が姿を消すのは、学生からの試験のクレームや、成績に対する不満等の交渉を嫌ってのことだと思いますが。。。
学生時代から、こういったメリハリの効いた生活を送っているわけですから、社会人になってからも、これはやめろといわれてもそうそう簡単には止められないでしょう^^;
つまり、学校の制度というよりは、アメリカの社会の仕組み、文化と捕らえた方が合点がいきます。
そういえば、知り合いのアメリカ人の先生も時期こそはずれていますが、9月に3週間のバケーションを取るといっていました。日本だと「えーーーっ、3週間も?席がなくなるよ:-p」てなもんですが、違うんです。普段の集中具合が。日本人のようにこつこつやるのではなく、やるときはがーーーっと集中してやって、1ヶ月近くバケーションでリフレッシュ、そしてまた職場復帰。この繰り返しの文化なんです。
農耕?狩猟?いやいや体力
こういう話題になると、必ずといっていいほど出てくるのが、「欧米=狩猟民族」「アジア=農耕民族」というモデルです。私は、この説はあまりぴんときませんが、確かに上述の通り、確固たる違いはあるようです。
しかしまぁ、欧米のこのハイテンションといいますか、高度な集中力の中でやっていくには、とどのつまりは、体力勝負というのは、ここへきて自分自身の身体で感じています。彼らはまぁ、良く食べるし、良くしゃべる、身体も大きい。:-p
持久力(1日何時間というレベル)も、まぁ大したもんです^^;
身体の小さい日本人が、彼ら相手に対等にやろうとすると、結局最後はどうしても、得意のこつこつ、ねちねち、日々精進。。。そういうやり方に頼らざるを得なくなってくるのかも知れません^^;
こつこつ努力を重ねる日本人が、瞬発力を凌駕する、、そういうことだって十分考えられますから。
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