Venture - Entrepreneurship (4/13/99)
MapInfoという会社が在ります。パソコン上での地図の操作技術を武器に1980年台後半に設立された会社です。最初$2から始まった株価も1996年には$40にも高騰し、Wallstreetの注目も集めました。が、98年あたりには急落し、現在は$14-5に持ち直して再建を図っているという状況です。
この会社の設立者が私のいっている大学の卒業生で、このR&Dの授業の教授もその設立に深く関わったようです。今回はこのMapInfoを例にとり、起業とはなにか、起業家とはどういう人間か。というテーマについての講義でした。
Crisis-必ず犯す失敗
- 初期立ち上げ Start-up
- 成長期
- Maturity
- 安定期 Stability
起業してから10年の間に、最低2回はCrisisつまり危機的状況が訪れる。これが定説の様です。一度目は、起業してから3,4年目の高度成長期に入る時点、それからもう一度は成長期を乗り換えた後のコンペティションが激しくなる時点です。
MapInfoの例では
 | 1度目の成長期初頭。Sales重視で売り上げは倍々ゲーム。しかし収益は思ったほど増えない。 |
 | 2度目。人員増強に失敗(間違った人を雇った)し、在らぬ方向へ。 |
2度目の人材問題についてはともかく、1度目のSalesが延び「過ぎる」というのは、多くのベンチャーが犯す過ちなんだそうです。Uncontoled
Growth
と呼ばれます。確固とした成長曲線と、それに伴う収益性の計画が重要と言うわけです。
Creation-ベンチャー誕生
ベンチャー企業の誕生モデルを以下に示します。マーケットとテクノロジーが融合し、そこに「OPPORTUNITY=チャンス」が在ります。このチャンスの定義は、
 | 市場が成長している、しそうである。(Rapid Growth) |
 | 競争が(まだ)激しくない。(Few Competitor) |
 | 自分たちが優位に立てる根拠がある。(Core Competence) |
しかし、これらがそろっても、多くの起業家たちには「金」が在りません。もひとつ「人、モノ」もありません。そこで、キャピタリストの登場です。ベンチャーキャピタルとOPPORTUNITYがあって初めて「起業」できるわけです。
以下の図の$$$は収益の意味ですが、

起業家に求められる能力
三つの能力を持ってして、Venture Potential (起業力)と位置づけます。
 | E = 人:リーダとしての能力
(Quality and relevant experience of lead entrepreneur and team) |
 | O = 市場:魅力的で現実的な市場の存在
(Attractiveness and durability of opportunity) |
 | R = リソース:必要なリソースの存在
(Commitment of requisite resources) |
これら三つをかけたもの=起業力です。どれがひとつかけても起業は成功しないと。
では、人間としてはどういう人が起業家として成功するんでしょうか。確かに向き不向きが在ります。その人の能力や努力というよりも、何か持って生まれたもの、があるんじゃないかという気もします。このモデルでは、横軸にビジネスノウハウなども含めてマネージメントスキルを取り、縦軸に、技術力。。というより考える、生み出す力を取ります。それらの両方をもった人材こそが起業家として成功する人間だと位置づけています。
創造性と
革新性 |
高
|
低 |
投資家 |
起業家 |
| プロモータ |
マネージャ
アドミニストレータ |
|
|
低---高 |
|
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マネージメントスキル |
さて、おもしろいのは、このマネージメントスキルは、「学習」によって身につけれられるが、創造性の方は、おそらく生まれ持ったモノだろうと言われていることです。そりゃビジネススキルだって、学校のお勉強だけじゃ学習したことにはならなくて、何度か実践して、失敗してみてそれで会得できるもの。しかし縦軸の創造性に関しては、大人になってから学習するといった類のモノではないように思います。
実際のところ、そんな万能な人はそうそう居ないでしょう^^;
実際は、これらの能力マトリックスは複数の人間で補い合ってチームを作っています。自分がマネージメントに秀でていると思ったら、創造性のある若者を引っ張ってくる必要が在りますし、自分にアイデアがあるなら、それをうまくマネージメントしてくれる熟練者が必要でしょう。ネットスケープの例もしかり、Appleの例もしかり、いずれもこの2人の組み合わせによって能力を補いあっていたと思います。ベンチャーキャピタリストたちは、そのチームがそういう能力を持っているかどうかというところに目を光らせています。
(続く。)
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