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本記事に関しての熱い議論をこちらに掲載しています。(4/19/99)

Champion (2/15/99)

R&Dの世界、つまり技術革新において、そのビジネスとしての成功を導くための必須要素は!? (なんだか、その辺の実用図書のコーナーにおいてありそうですね^^;)

本当にたくさんあるんです。成功の要素というのは。失敗するためには、どれかひとつでも欠けてれば、「これが悪くて失敗した」といえるんですが、成功した場合は、2重3重に要因が重なっている場合も多いわけで、どれかひとつとはなかなか…その中でも、どの教官も異口同音に口にするのは、

LUCK = 運

です。:-)…なるほど!しかし、まぁ、これじゃぁ、アカデミックでも論理的でもないので、たとえ最後の勝負は時の運だとはしても、それはまぁおいておいて、他の、頑張ればなんとかなる要素の話を。

授業で教鞭をとる教授は、ラッキーにも私の場合、インダストリー(実務)の経験が長い方ばかりで、結構年配ですが、その分、現実的なエッセンスを交えてその語りが聞けます。

Champion

チャンピオンという人間がキーなんだそうです。チャンピオン、ききなれた言葉です。ボクシングで一番強いやつ。辞書で引くと、

(競技の)優勝者,選手権保持者、(人・主義・主張の)擁護者,代弁者;戦士,闘士,勇者

とあります。

技術革新を狙って、あるいは、新テクノロジーを使ったビジネスを成功に導くためには、プロジェクトにこのチャンピオンたる人間が必須。ははーん。なんとなくわかります。その技術に秀でた、詳しい奴を連れて来い。というわけです。日本でも普通、新規にプロジェクトを組むなら、そりゃぁ、その人間のバックグラウンドとか実績とか考えます。

しかし、チャンピオンという言葉は、ちと、それらよりもっと強烈な意味があるようです。優勝者ということは、=「誰にも負けない」ということ。つまり、ある技術(テクノロジー)があって、その業界で誰にも負けない、その業界を先端でリードしていけるほどの技術者。これをして、チャンピオンといえるわけです。

詳しい人間が集まればいいものができる。というわけではありません強烈な個性と、技術論でグループあるいは業界全体、これらに対してイニシアチブが取れる人間が必要というわけです。

新規に事業を起こす、製品を開発する、そういう場合の典型的プロセスには必ずフィージビリィティスタディ(実現性調査)が含まれます。マーケットがあるか、ユーザがどういう反応を示すか、価格の妥当性は…云々。しかしここでは、技術的なことはほとんど議論になりません。マーケットあっての新製品。大切なのは営業であり、マーケティングであるわけです。しかし、本当に成功に導きたいなら、そのチームに技術の本質と方向性を認識したチャンピオンが必須というわけです。マーケットの要求みに流されて、場当たり的な手を打っても、全体として、ビジネスとしては成功しない。そういう教訓のようです。

もうひとつの側面として、アメリカのサイエンティスト(あえてエンジニアとは区別しています)たちというのは、教授など、ある特定の個人を慕って会社や学校を移ることが多いそうです。日本の「弟子」「師弟関係」に似た感覚かも知れません。本当のチャンピオンというのはどこの会社に属していようが、業界では認められますし、そういう人間の元で働くというのが、自分も日の目をみる近道である。というのが本音のところでしょう。

そういう意味でいっても、チャンピオンというのは、そういった優秀なサイエンティストたちを集めるのに非常に有利に働くわけです。

この問題、アメリカの労働者の高い流動性を前提とした発想かも知れません。日本の場合、会社や学校を移るという流動性が低いことや、それからもっといえば、学校の研究と産業界の開発の距離が遠いなど、アメリカとはぜんぜん状況は違いますから、やり方はちと考えなければなりません。

それでも社内公募、一本釣り人事、アウトソース…まぁ、いろいろあるでしょう。:-)

要は、頭でっかちのアナリストや政治家ばかりでチームを組んでいませんか?ということです。:-p

→本記事に関しての議論をこちらに掲載しています。(4/19/99)

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Last Updated:11/24/01