さる5月14日、1999年度卒業式に参加しました。
いえ、卒業式といっても、まだ卒業じゃないんです^^;
夏にもサマーセッションに参加しますし、秋にもクラスが残ってます。でも、来年春のクラスは取らなくても学位が取れそうな感じになってきたので(つまり99年12月卒業の線が濃厚)、そうなると、わざわざ来年の5月に卒業式にアメリカにやってくるというのも無理そうなので、今年参加することにしました。:−)
日本と違い、学期毎のばらばら入学が多いアメリカの大学では、卒業学期もそれぞれまちまちです。それでも、年1回の卒業式には、家族みんなを呼んで是非参加したいという同じ様な境遇の人間は多く、学校側も、学位授与はないけれどもセレモニーとしての参加を許可しています。
卒業生は全員ガウンを来ます。みなさんもどこかで見た覚えはあるでしょう。見かけは立派に見えますが、結構ちゃちなぺらぺらしたもんで、帽子とフードとガウンのセットで、$40位で購入します。
このガウンやフードの色・形、これが学位や学部によって違います。ドクター(博士:
Ph.D)は黒ではなく、スクールカラーの真っ赤のガウン。しかも綿入りだかなんだか、まるで、ヨハネパウロの様な出で立ちです。:-)
一説によると、ドクターのガウンは600〜800ドルもするそうで、多くの人はレンタルで式に参加しているとか。
マスター(修士: Master) とバチュラー(学士: Bachelor)は同じようなぺらぺらの黒ですが、マスターのは袂が長くなっていて、ちょっとだけ偉そうです。:-)
訪問着と振り袖の違いというところでしょうか。
フードの色は、学部を表しています。オレンジ色はエンジニアリング学部の色。この色のついたフードが、実は学位の証で、ドクターになると、壇上で一人一人このフードをかけてもらいます。卒業証書授与と同じ様な意味合いです。
マスター、バチュラーは人数も多いので、あらかじめ装着して式に出席します。
壇上には、各学部の偉い教授がずらり。みなガウンを着ています。が、それぞれ出身校が違うので、その出身校の色、デザインのガウンを着ており、色とりどりです。帽子も、四角があれば、8角形もあれば、ベレー帽みたいなのもあります。ただ、みな
tassel と呼ばれる「ふさ」がついています。
この房、卒業前、つまり卒業式に参加する時点では右側に垂らすのが正式のようです。卒業後、たとえば壇上の教授などは、左側に垂らします。
さて、この慣れないガウンをあーでもないこーでもないと着こなし(?)、会場に並びます。並びは学部別、名前、名字のアルファベット順です。一人一人名前を呼んでもらって、壇上で学長と握手するというのがメインイベントですから、「名前」は重要です。
しかし、この名前。トラブルも多い。たとえば、私の Hiroshi
Takeuchi
という名前。まず正しく「ひろしたけうち」と発音してくれる人はいません。大抵は「いろーしーたきゅーしー」となってしまいます。そこであらかじめ登録時に名前の読みを確認して、「読み仮名」を振ります。私の場合は、
「hi-ROW-shi tak-Ya-OO-chee」
うーん。「ひろうしぃーたっかゆうーちぃー」くらいですかね。まぁまぁいい感じです。:−)
名前のスペルとこの読み仮名の書いた紙を持って列に並び、さて入場です。
厳かな雰囲気は全くありません:-)。客席からはやんやのかけ声とフラッシュ。学生も客席の家族に大きく手を振って答えます。さながらNBAの選手入場です。
よくみると、帽子にはみないろいろ細工をしています:-)
しかも半端じゃありません。カラフルな原子模型を張り付けてる奴、自国の国旗をたててる奴、自分の名前を書いてる奴、ただ目立つために、金銀のふさふさを高さ50cmも張り付けてる奴。。好き勝手状態です。
式は、まずメインゲストスピーカーの学位授与式から始まります。今年は、Bill
Nay という、Science Guyとしてテレビで有名なタレントがやってきました。スピーチもなかなか退屈させないおもしろいものでしたが、文面は学校側からの脚色も入っているようで、多少堅苦しいものでした。後で知りましたが、このスピーチは全文、Webにて公開されます。。。確かに、そうなると学校側としても、スピーカー側としてもあまり変なことは言えません。^^;
国歌斉唱、(いや斉唱じゃなくて、コーラス部隊が壇上で歌うだけですが)などが終わると、賞の授与に移ります。
その後、ドクターから順番に全員名前を呼ばれ、壇上に上がり、学長と握手、記念品をもらって、席に帰る。これを、バチュラーまで含めて全員やります。
自分の時はいいですが、他人の名前が読み上げられてる時間は、ただひたすら座って待つだけですから、退屈なもんです。^^;
そこででてくるのが、ビーチボール:−)
巨大なビーチボールがどこからともなく出現し、講堂いっぱいに並んで着席してる学生同士で跳ね上げて遊び始めます。紙飛行機も飛びます。プロペラ付きの飛行機も飛んだことがあったようです。
途中でこっそり抜け出して帰る人もいます。客席の両親のところへいって抱き合っている人もいます。
親にしてみれば、法外な学費を、我が子の為を思えばこそと、投資して来たその記念すべき終了の日。子供にしても、少しでも金銭的負担を軽くと、成績向上にいそしみ、ファイナンシャルサポートを取り付け、戦場とも言える日々の学業をくぐり抜けた感謝の日。そして何より社会へでるための、次のステップの為のCredentialが得られる記念すべき日。
式が終わり、外にでるとそこは家族と卒業生でごったがいしていました。人の並は道路にまで及び、警官たちも馬に乗って交通整理です。今回の卒業式は、町中のアリーナを貸し切りでやったので混雑具合も大したものだったようです。